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ぼくらの夢【タイ・チェンマイ編】#10

by 佐田真人|Masato Sata

いま滞在している宿の一階のカフェでは、朝8時半〜11時半の間、たった30バーツ(日本円で100円ぐらい)で朝食を食べることができる。

ルームメイトと顔を合わせ、互いに「ハロー」と声をかけるところから、また今日が始まる。朝食を食べながら読書する人、ボードゲームを楽しむ人、みな思い思いの時間を過ごす。

そしてお昼になれば、それぞれの場所に出かけ、夜になればまた戻って、一緒に晩御飯を食べる。近くにナイトバザールがあるので、夕食は決まってそこだ。

そんな何気ない毎日をただ過ごしているだけなのに、なんだかとてもこの生活が心地よかった。




ある昼下がり、いつもはみな出かけているはずのに、今日は珍しくルームメイトが集まっていた。

「今日は暑いから、せっかくだし、皆でビールでも飲もう」

ルームメイトの一人がそう言って、ぼくの分のコップも持ってきてくれた。

新しいルームメートも加えて、それぞれの出身や、仕事について、今までの旅のエピソードなど、いろんな話をした。そんな中、韓国人のルームメイトは僕たちに「夢はあるの?」と尋ねた。

中国人のジェジェ(明るく賑やかなやつ)は言う。

「夢?ないなあ...。強いて言うなら、世界一周はずっとしたかったから、今叶えている最中だな!(ジェジェは中国国内を周った後、初めての海外で世界一周に出た。今もとなりで英語を勉強している)」

「お、かっこいい!そんなこと言ってみたいね!」

「マサトはどうなんだよ?でもマサトも夢叶えてる最中なんじゃない?」

「夢かあ...。確かにそうかもね。でもこの経験をちゃんと仕事にしていきたいな。この先のことはわからないけど、今の経験をサイトに載せるなり、本を書くなり、ちゃんと形にしていきたい。」




夢といわれると、たくさんありすぎて、ここ最近ちゃんと考えてなかった。ただ理想的な生き方っていう方が、なんだか今の自分にはしっくりきた。この旅はそれを考えながら、実現していく期間でもある。

最後に韓国人のルームメイトがこう締めてくれた。

「いやあ、若いっていいなあ...!絶対に実現できるよ!俺はもう髪もないし、夢もないよ!!笑 こうしてビール片手に毎日平和に過ごせたらオールOKさ!」


佐田真人|Masato Sata
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