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些細な会話から、旅は動き始める【タイ・チェンマイ編】#4

by 佐田真人|Masato Sata

今はシーズンじゃないこともあり、驚くほど観光客が少ない。タイ国内から来た旅行者の方が圧倒的に多いように感じる。聞いたところによると、11月初旬に行われる「コムローイ祭(ランタン祭り)」前後から、徐々に観光客が増えるらしい。

きょう泊まる宿も例外ではなさそうだった。チェックイン時間よりすこし早めに着いたが、ハウスキーパーの方がこころよく出迎えてくれた。

1Fはバーになっている。まだ開店前の店内を突き進み、奥の階段を上がると、レセプションが見えてくる。重いバックパックを地面に下ろすと、先ほどのハウスキーパーさんが携帯を差し出してきた。どうやら電話先の相手と話してほしいとのこと。

電話に出ると、この宿のオーナーらしき人の声が聞こえた。

「Are you Masato?」

「そうだよ、ちょっと早く着いちゃったんだけど、チェックインできるかな?」

「OK!ハウスキーパーさんに案内してもらうから、電話代わって!」

そんな会話をしつつ、部屋に案内してもらった。ジェスチャーのみの案内だったが、案外言葉を介さずともコミュニケーションはとれるものだ。




今日もカフェをまわり、適当にあたりを散策したあと、宿にもどってきた。バーのカウンターにいたオーナーと思われる女性が言う。

「あなたがMasatoね!シャワールームを案内してなかったみたいだから、案内するわ!」

「OK、ありがとう。一回のバーはディナーもあるの?」

「食べるものもあるけど、ビールやカクテルが中心だわ。よかったらあなたも来てみて!」

簡単な会話だったが、誰かと会話したことが妙に久しく感じ、とても嬉しかった。旅の情報は大抵そういった些細な会話から得ることができる。明日はバーに寄って、いろいろ話してみよう。


佐田真人|Masato Sata
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