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終わりの見えない旅の不安【タイ・チェンマイ編】#2

by 佐田真人|Masato Sata

「誰もいないドミトリーに一人、どうして来てしまったんだろう?」

一瞬そんな気持ちになったが、気づけば寝てしまっていた。でもその気持ちは朝になっても変わらなかった。本当に来てしまったのかと、外を見渡し再確認した。

すぐに話せる人がいないことが、どこか寂しい気持ちにさせる。すでに実家のご飯と布団が恋しい。いつもの旅と違うのは、終わりが見えないことだ。

もうすこし「自由になったぞー!」とか「社会から解放されたぞー!」とか少しでも楽観的になるのかなあと思っていたのだけれど、全くそんなことはなかった。

終わりの見えない旅の不安は、自分が思っていた以上に重くのしかかってきた。...と同時に、自分にとって良い旅にするのはもちろん、誰かにとっても一歩前に踏み出せるような旅にしよう、そう思った。

今日は近くのカフェにでも行ってみよう。きっとこの街は好きになれるはずだ。


佐田真人|Masato Sata
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