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世界一周2カ国目、東南アジア最後の秘境「ミャンマー」#22

by 佐田真人|Masato Sata

東南アジア間の移動は、国内を移動するようなものなので、時間もさほどかからない。

乗り継ぎを含めても、半日あれば着く。

やってきたのはミャンマーの旧首都「ヤンゴン」(2006年からはネピドーが首都となっている)。初めての国は何も分からないから怖い。

ヤンゴン国際空港に到着すると、30分時間制限付きのフリーWiFiにつなぎ、今日の宿の場所を調べる。どうやら市内までは40分ほどかかるそうだ。

すぐ近くに日本人の方がいたので、市内までいくらぐらいでいけるか聞いた。海外で時折見かける日本人の方は本当に心強い...。

ミャンマーに行くと最初に目に入るのは、伝統衣装「ロンジー」を来た人たちだ。日常で使われているとは聞いてたけど、思った以上の着用率だった。

空港の外に出て初めて触れたミャンマーの空気は、これまで訪れた東南アジアの国とはどこか違った。ムワッとした熱気が体にまとわりつく。

タクシーの車内はエアコンなし、窓を開けたら車の排気ガス。一刻も早くシャワーを浴びたかった。




ゲストハウスに着くと、すぐさま身体を洗い流すべく、シャワールームに向かう。しかしここである問題が起きる。

「水が出ない...。おいおいここに来て断水はやめてくれよ...。」

すぐさまレセプションに向かい、オーナーに水が出ないことを伝える。しかしオーナーはおらず、家族と思われる子供たちだけがいた。

ただ言葉が通じない。子供たちは笑いながらミャンマー語で返す。水が出ないジェスチャーを必死にするが、笑われるだけで何も答えてくれない。

するとミャンマーの若者たちが「どうした?」と声をかけて来てくれた。


「(助かった...!)いや、水が出ないんだよ!」

すると彼らは笑いながらこう返した。

「日本みたいに毎日お湯は出ないよ!雨で洗いな!」

「(イラッ。もしかして今バカにされてる...?)それ本気で言ってんの?ちょっと本当のこと教えて」

「ジョークだよ、ジョーク。だからペットボトルの水で洗うんだよ。今こいつも水で歯を磨いてきたところさ」

「それ本当だろうね?冗談なしだからね」


笑いながら答える彼ら、どこまでが本当なのかわからない。ただ、少なくとも今日水が使えないのは確かだった。

仕方なく大きめのペットボトルを買い、ドミトリーへと戻る。当然ながらエアコンがなく、蒸し風呂状態だ。

ああ、これはきつい。大抵のトラブルは笑ってスルーしたいところだけど、こうも色々重なるとつい誰かに愚痴りたくなる。

他の旅行者たちが、口々に「テイクシャワー」と叫んでて、なんだ笑けてきた。人は同じ苦難を前にすると、妙な一体感が湧くから不思議だ。

水が出ないって大変…。


佐田真人|Masato Sata
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